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2018年9月11日

理学系研究科修士入試で出題ミス 再発防止策を検討

 東大は9月11日、8月21日実施の2019年度理学系研究科入試で、生物科学専攻修士課程の入試問題の一部に誤りがあったと発表した。人類学分野で出題した選択問題に正答のない不適切な設問が発生した。出題ミスによる試験の合否への影響はなかった。

 

 誤りがあったのは生物科学専攻修士課程入試の専門科目で、人類学分野を扱う第10問で出題された「選択問題Ⅴ」の3問。問題のリード文で示した数式に係数が含まれていたにもかかわらず、数式を用いて解く問題の設問文に係数が含まれていなかったため、正答のない不適切な設問が生じた。

 

 当該問題の出題者らが採点中の8月22日午前11時ごろ、設問が不適切である可能性に気付き、専攻入試実施委員会正副委員長、専攻長と共に内容を検討した結果、出題ミスであると判断した。問題作成の初期段階でリード文の数式に係数は入っていなかったものの、受験者の理解を助けるために係数を入れた際、設問文に係数を入れ忘れたという。

 

 生物科学専攻修士課程入試の受験者118人中、2人が誤りのあった問題を選択した。当該問題は全て正答として採点を行い、合否判定で不利益を被る受験生が出ないように対応。合格発表日の9月11日には全受験生に、出題の誤りと対応に関する通知文を郵送した。東大は再発防止策として、今回のミスの発生経緯を出題担当教員に十分に説明するとともに、チェック体制の見直しを図るという。

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