黄金に輝くイチョウ並木の下、第67回三田祭が昨年11月21日(金)〜24日(月・休)の4日間にわたり慶應義塾大学三田キャンパスで開催された。サークルやゼミなどの熱の入った企画が目白押しの三田祭に、東大新聞の記者が初訪問。この記事を通して、読者の皆さんも私たちと一緒に三田祭を楽しみませんか。(取材・撮影 丹羽美貴、溝口慶)
開幕祭 4日間の祭りが始まる
三田祭の始まりを告げる開幕祭。ダンスサークルなどのパフォーマンスで来場者を盛り上げる。ゲストにはフリーアナウンサーの平井理央氏が登場した。
トップバッターを飾ったのは「Revolve」。部員同士でアイコンタクトを取りながら踊るストリートダンスは楽しげだった。軽快な音楽とステップで会場のボルテージも上がる。立ち昇るスモークの雰囲気も抜群だ。続いて[ SHAMGOD〜 freestyle ballers〜 ]が登場。フリースタイルと称する通り、華麗なボールさばきを披露。体に響くドリブル音に、高揚感はさらに高まる。そして会場を盛り上げるのが何よりうまい。アクロバティックなパフォーマンスを成功させるたびに、観客の歓声も高まってゆく。
会場をポップな楽曲とエネルギッシュなダンスで盛り上げたのはアイドルのコピーダンスサークル「さよならモラトリアム」。華やかなピンクの衣装で届ける歌とダンスの完成度はピカイチだ。「CheerleadersUNICORNS」はアクロバティックなパフォーマンスが大の魅力。リズムに合わせてリフトやジャンプ、ポーズを決める。チャーミングな笑顔の裏にはきっと計り知れない努力があるのだろう……あまりの迫力と完成度の高さにそう思わざるを得ない。最後を飾ったのはダンスサークル「Dancing Crew JADE」。大学内でも屈指の人気を誇るというこのサークルのダンスも迫力満点。心地良い音楽に合わせ、大勢の部員がダンスを披露。それぞれが自由に楽しく踊っているように見えて、でも全体には統一感がある。これこそが人気たるゆえんなのかもしれない。開幕祭の最後には出演者全員によるパフォーマンス。出演者と観客全員で開幕のカウントダウンをし、一斉にクラッカーを放った。いよいよ今年の三田祭も幕を開けた。なんだか私もお祭りを盛り上げる一員になれた気分だ。

可愛らしい取材のお供も仲間入り!
三田祭の公式マスコットキャラクター「みたぬき」も三田祭を盛り上げる上で欠かせない存在だ。たぬきを模した愛らしいフォルムはなんともたまらない。慶應義塾大学の三色旗を連想させる赤と青のマフラーもポイントだ。私も一目ぼれでみたぬきのぬいぐるみを購入。ボールチェーンがついていて持ち運びやすいサイズだ。もっちりとした触り心地に思わず心をつかまれてしまった。みたぬきグッズの横では「受験のすゝめ」と題した受験生向けの冊子やお守りなども売られていた。受験生にとっては忘れられない思い出になるはずだ。私たちが訪れた三田祭初日は、昼過ぎにはほとんどのグッズが売り切れるという人気ぶりだった。なんとかみたぬきを手に入れられたことにほっと一息。

わたしらしく楽しむ三田祭
みたぬきと一緒に、私たちは企画を回ることに。訪れた企画を二つ紹介しよう。まず紹介するのは慶應塾生新聞会が出展する「Jukushin Belgian Fries」。塾生新聞は東大新聞と同じく、大学新聞を世に届ける同志だ。私も日々刺激を受けていて、大切な仲間だ。あつあつのフライドポテトの温度感と程よい塩味が口の中に広がる。塾生新聞では昨年11月22日(土)〜24日(月・休)にかけて開催された第76回駒場祭の模様が報じられているのでぜひ読まれたい。

屋内企画をおもむろに見て回る中、私たちの目に留まった企画がある。慶應義塾大学茶道会による「三田祭茶会」だ。部員のお点前を間近で見られる。茶道会には六つの流派が所属し、私たちが参加した茶会では武者小路千家のお点前が披露された。中高時代は表千家に親しんでいた私には流派によるお点前の違いが新鮮だった。三田祭のにぎやかさももちろん楽しいが、茶会の静寂もこれまた心地良い。お点前に合わせて部員から道具や掛け軸などについての説明が加えられた。私のいただいたお茶は、その茶碗の柄に特徴が。慶應義塾大学の三色旗と、秋を感じさせる蔦の葉が描かれていたのだ。お茶会で秋を感じる、とはなんと風情なことだろう、と少しうれしくなる。

晴れ渡る秋空の下で開催された三田祭。キャンパス内を歩いているとあちこちから飲食店の勧誘の声がかかり、どこからともなく軽快な音楽が聞こえてくる。小さいときに訪れたお祭りの思い出が思い返されるようで、歩いているだけでなんだか気分が高鳴る。きっとそれは三田祭でもてなしてくれた学生全員が楽しそうな笑顔で接してくれたからに違いない。第67回三田祭のテーマは「誇らしく、僕ららしく。」誰もが自分らしく輝いていたのはもちろん、私も自分らしく楽しめたと思う。きっと三田祭にはあなたが楽しめる場所もあるに違いない。












