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2022年4月21日

東大、今後の「オンライン授業」は合計60単位まで 新年度に合わせ注意喚起

 東大は新年度に合わせ、本年度以降のオンライン授業の履修に関する注意事項を発表した。授業実施形態を五つに区分し()、このうち「オンライン授業」とされる三つについて学部学生が卒業要件に算入できるのが60単位までとなる。法令に準じ、オンライン授業などの扱いを東大として定めた形だ。新型コロナウイルス流行下の過去2年間に開講されたオンライン授業は、対面授業として扱われる。

 

(表)授業実施形態

 

 前期教養課程と後期課程の全体を通じて、卒業要件に算入できるオンライン授業の単位数が60単位までとなる。本年度の1年生は、両課程を通じて上限を超えないよう全学で調整を行っていくとした。具体的な調整はこれからだが、各課程でそれぞれ30単位以内の配分にする予定だという。オンライン授業の教育的効果などを十分に検証できていないとして、カリキュラムの中でどの授業科目をオンライン授業とするかはこれから検討される。

 

 2年生以上については、22年度現在在籍中の年次から卒業までの間に履修し、卒業要件に含めることのできるオンライン授業が60単位以内に。取得済みの単位は新型コロナウイルス感染症の流行に合わせた文部科学省の特例措置に従い、対面授業の扱いになる。卒業要件に算入しなければ、60単位を超えて履修や単位の取得を行うことは可能だ。

 

 東大は対面授業が中心となる中でも、オンライン授業を一つの授業実施形態として考えていくとし、オンライン授業の取り扱いを整理した。対面での実施が総時間数の半数以上の授業は「対面授業」とした一方、半数未満の授業は「オンライン授業」とした。オンデマンド型(授業の録画を、学生が好きな時間に閲覧できる授業形態)も「オンライン授業」として区分。各授業の実施形態は東大の学務システムUTASのシラバス参照画面から確認できる。

 

 東大は学生に対して履修登録の際に授業実施形態を確認するよう呼び掛けるとともに、特に2年生に過度にオンライン授業を履修しないよう注意を求めた。

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