最新ニュース

2020年2月19日

先端科学技術研究センターにて物流3社が講義開始へ 「高度物流人材」育成目指す

 ヤマトホールディングス、SBSホールディングス、鈴与の3社は1月24日、先端科学技術研究センターの先端物流科学寄付研究部門で、4月から工学系の大学院生に向けた講義を開始すると発表した。同研究部門は昨年7月、3社の寄付により設置されていた。

 

 現在の物流業界は少子高齢化や電子商取引(EC)の急激な発展による荷物量の増加、トラックドライバー不足など、多くの課題に直面している。物流業界に属する3社は、同業界の課題を解決するため、東大の研究をサポートしてきた。同時に、従来とは異なる科学的視点で、ビッグデータやIoTといった新技術などを活用できる高度物流人材の育成も検討していた。

 

 同研究部門が実施するのは工学系の大学院生に向けた先端物流科学特論Ⅰ・Ⅱ。物流に関連する分野を専門とする教員や、企業から招いた講師によるオムニバス形式の講義で、西成活裕教授や井村直人特任教授(共に先端科学技術研究センター)の他、工学系、経済学系の教員らが担当する予定となっている。加えて、AI技術など最先端の科学技術や、物流の実務などについて研究する。原材料調達から生産・販売に至るまでの物流やその管理過程を指す「ロジスティクス」の今後のあるべき姿を議論し、課題について数理科学の視点から研究する。


この記事は2020年2月11日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。

ニュース:学部留学生の相談相手が不在か 学生生活実態調査の結果公表
ニュース:先端研 物流3社が講義開始へ 「高度物流人材」育成目指す
ニュース:「piRNA」産生を試験管内で再現
ニュース:50代男性教授 セクハラで停職処分
ニュース:新型コロナウイルス 受験生への対応を検討
ニュース:日本学術振興会 育志賞に東大生4人 有望な博士課程学生を表彰
ニュース:液体の水の中には2種類の構造が存在
ニュース:宇宙の生命誕生 現実的シナリオ発見
企画:社会変化に合わせた対応を 選択的夫婦別姓導入の障壁とは
企画:大学観光の課題と可能性 観光地化する本郷キャンパス
研究室散歩:@生物物理学 澤井哲教授(総合文化研究科)
サーギル博士と歩く東大キャンパス:⑥駒場Ⅰキャンパス数理科学研究科棟
世界というキャンパスで:分部麻里(文・4年)⑧
キャンパスのひと:中嶋理沙さん(文Ⅲ・2年)

※新聞の購読については、こちらのページへどうぞ。

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る