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2023年4月30日

【寄稿】軟式野球部連載⑩ 春季リーグ第4戦 早大に引き分け連敗止める

 駒場Iキャンパスの野球場で練習を積む東大軟式野球部。早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、法政大学の各軟式野球部とともに東京六大学軟式野球連盟に所属している。過去には優勝も経験しているが、22年秋季リーグ戦では6位と悔しい結果に終わった。今回は、逆襲を図る23年春リーグ戦での奮闘について寄稿してもらった。(寄稿=横山秀太・東京大学運動会軟式野球部)

 

軟式野球部春季リーグ第4戦 vs早稲田大学(4月18日)

 

早大|0000100010|2 

東大|0000020000|2 

 

 東大は4月18日、早稲田大学との初戦を迎えた。先発マウンドに上がったのは、2年生右腕の檜山岳(理I・2年)だ。

 

6回を投げて被安打3・失点1と安定した投球を見せた檜山(写真は軟式野球部提供)

 

 先発の檜山は毎回出塁を許しながらも、緩急を巧みに操る投球術で、四回まで相手打線を無失点に抑える。一方の攻撃は、二、三、四回と続けて三塁まで走者を進めるなど相手を攻め立てるが、惜しくも得点には繋がらない。

 

 両チーム共に無得点で迎えた五回、先制したのは早大だった。檜山は無死から内野安打で出塁を許すと、盗塁と送りバントで1死三塁とされる。続く打者に内野ゴロを打たせたものの、打球は前進守備の頭を越え、外野へ。相手のしぶとい攻撃により、東大は1点を失ってしまう。

 

 そうした中、先発・檜山の好投はついに試合の流れを引き寄せる。六回、相手投手の3連続四球によって1死満塁とすると、暴投によって同点に追いつく。さらに、そこから5番・田中直旺(工・4年)が内野ゴロを放つ間に三塁走者が生還し、勝ち越しに成功する。

 

 その後、東大はリリーフ投手へと継投する。七回には本岡真秀(経・3年)、八回以降は林隼介(工・3年)が登板。ランナーを出しながらも相手打線を無得点に抑え、試合のリズムを作っていく。

 

 東大1点リードで迎えた九回表、試合が動く。死球とバントによって1死二塁とされると、相手打者に左安を浴び、二塁走者が生還する。東大は土壇場で同点に追いつかれてしまった。

 

 九回裏、東大は杉村奎伍(理II・2年)の二塁打を機に、2死一二塁とサヨナラのチャンスを作ったが、後続が倒れ無得点。試合は延長十回に入ったものの、決着がつかず、試合は引き分けに終わった。

 

九回裏、センターの頭を超える長打を放った杉村(写真は軟式野球部提供)

 

 秋季リーグ戦から続く連敗をストップさせたものの、接戦をものにできなかった東大。投手陣の好投が見られた一方で、攻撃面での課題が浮き彫りになった一戦であった。

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