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2017年4月22日

東大新入生アンケート2017② 支持政党は自民36%、民進3.4% 無支持は4%減

 東京大学新聞社は、新入生全員を対象に3月29・30日にアンケートを実施した。このアンケートは東大生対象の唯一の全数調査で、毎年入学の諸手続時に実施。受験経験や合格発表の様子、東大の諸制度に対する意識など、内容は多岐にわたる。今回は新入生3120人の94%に当たる2946人から回答を得た。今年の入学生が何を考え東大入学を志し、大学生活にどのような展望を抱いているのか。集計したアンケートの結果を基に分析した。(本文中の割合は小数点第1位を四捨五入した)

 

  • 女子学生家賃支援

 東大が本年度から導入した、実家が遠方の女子学生を対象とする家賃支援制度への評価を聞いたところ、「評価する」「どちらかといえば評価する」と答えたのは48%で、「どちらかといえば評価しない」「評価しない」の37%を上回った。評価理由は「女子学生比率向上につながると思うから」(45%)、「女子学生比率向上につながるかは分からないが、何かしらの取り組みを始める必要があるから」(41%)に集まった。逆に評価しない理由は「男子学生に不平等だから」が44%と最多で、「女子学生比率向上につながらない」「女子学生比率が低いことが問題だとは思わないから」が続いた。

 

 

 制度を「応募・利用した」学生は女子全体の12.8%。「応募して当選したが利用しなかった」「応募したが、当選しなかった」は合わせて5.6%だった。利用した学生に制度が東大進学の決め手となったか聞くと「決め手ではなかった」が70%と大半を占め、「一番の決め手だった」「決め手の一つだった」の合計は30%だった。

 

  • 天皇陛下の退位

 天皇陛下の退位について聞くと「賛成」「どちらかといえば賛成」が86%を占めた。「反対」「どちらかといえば反対」は4%、「分からない」も9%いた。

 

  • トランプ米大統領の就任

 トランプ米大統領就任の評価を聞くと、「評価する」「どちらかといえば評価する」が27%なのに対し「どちらかといえば反対」「反対」は58%で、反対が賛成を大きく上回った。

 

  • 支持政党

 

 

 支持する政党を尋ねると、自由民主党が36%で最多。民進党(3%)、日本共産党(2%)、日本維新の会(2%)が続いたが、昨年同様自由民主党が圧倒的支持を集めた。「支持政党はない」は39%、「分からない」は15%だった。

 

【関連記事】

東大新入生アンケート2017① 推薦合格者、女子は4割 「エリート意識ある」半数割れ

 

2017年4月22日15:50【記事訂正】タイトルで数値が誤っていました。お詫びして訂正します。


この記事は、2017年4月18日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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