合格を勝ち取った新入生の多くが最初に行う手続きの一つに、初修外国語の選択がある。少なくとも1年間は必修で学ぶ科目のため、慎重に選択する必要がある。英語の成績が優秀な新入生には、英語・日本語を含む3カ国語を使いこなす人材を育成する「トライリンガル・プログラム(TLP)」の受講資格が与えられる。どの外国語を選ぶにしても、その外国語が使用されている新たな世界に触れることになるだろう。実際に履修した学生に、それぞれが持つ魅力や特徴を語ってもらった。(構成・五十嵐崇人)
ドイツ語
歴史や哲学などドイツの豊かな文化に興味があり、ドイツ語の文献を読んでみたいと思い選択しました。ドイツ語と聞くと、暗記が多く大変そうというイメージをもつ方も多いでしょう。確かに名詞の性や動詞・形容詞・冠詞の活用など覚えることは多く努力を要します。しかし、発音は基本的に綴(つづ)り通りなので分かりやすく、文法も論理的なので、学習する中で一度法則を押さえればとても使いやすくなります。勉強しがいのある言語なので、興味のある方はぜひ検討してみてください。(文Ⅲ・1年)
中国語
今後日本で最も有用性があり、また日本語の漢字を知っている分習得しやすいだろうという自分の先入観から中国語を選択しました。しかしその予想に反して、微妙な違いがある簡体字や日本語の読みとは全く異なる発音をピンインという記号でたくさん覚えなければならず、そこが一番大変なポイントです。ただ、今や観光スポットを中心に日本のあらゆる場所に付されている中国語をある程度読めるようになると面白く、やりがいを感じやすいと思います。(文Ⅲ・1年)