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教養

2023年01月17日

【100行で名著】 償いにみるフィクションの可能性  イアン・マキューアン『贖罪』

 「罪はいかにして償われるか」という主題を掲げた小説は数多い。特に、被害者が既にこの世におらず、赦(ゆる)しを乞うこともできない状況で、加害者が罪の意識に苦しむ場合が多い。中には罪人が償いきれずに破滅するものもあれば、社会的・宗教的償いの手段をとって救済されるものもある。救いの手段は小説によりさまざまだ。それだけ多くの小説家が「贖罪(しょくざい)」というテーマに重要性を見出し、思索を深めて
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