受験

2018年1月10日

【受験生応援2018】現役東大生は試験前日と当日をどう過ごしたの?

 センター試験まで残りわずかになり、2次試験も近づいてきました。今回は、入試を経験した現役東大生が、試験前日や当日の過ごし方、試験に持っていくと便利なものを紹介します。


 試験前日の過ごし方

 

「ホテルから大学まで歩き、会場の建物を確認した。2次試験前日の駒場キャンパスの場合、正門で試験当日に役立つパンフレットをさまざまな団体が配布しているのでもらっておくと役立つだろう。昼食を買うためのコンビニや夕食を取るレストランなども、併せて目星を付けておくと安心」(文Ⅲ・1年)

 

「頭のキレが鈍るのを恐れて、模試の過去問を用いて数学を本番と同じ条件で解いていた。全然解けなかったら逆に不安が高まってしまうので、易しめの問題を使うのが良い」(文Ⅰ・2年)

 

「あまり勉強はしない予定だったが、結局いつもと同じくらい勉強してしまった。勉強し過ぎるのもし過ぎないのも不安をあおるので、いつも通りが一番良いと思う。暗記科目を中心に復習したが、できないと不安になるのは事実なので確認程度にするのが良い」(法・3年)

 

「新しい知識を詰め込もうとせず、すでに十分理解できている内容を再確認した。直前でいろいろな参考書に目を通して、知識が不十分な部分を見つけると焦ってしまう。今持っている知識を復習でさらに補強することで自信が湧き、精神的に前向きになれた」(文Ⅲ・1年)

 

「今まで使ってきた単語帳や参考書に一通り目を通した。時間を浪費しないよう、読むというよりは文字を追うという意識を持って次々とページをめくるのがポイント。目に入った部分で不安な箇所だけを再度調べて、知識の抜けがないようにした」(文Ⅲ・1年)

 

「過去問演習で間違ったものを見直し、世界史の教科書を読んで重要知識を確認した。新たに分からないことが出てくると不安になるため、新しい参考書や問題に手を出すことは避けた」(文Ⅰ・1年)

 

「分からない箇所が出てきて不安にならないよう何度も解いた問題を復習するだけにした。試験前夜にちゃんと眠れるよう、前日の朝はいつもより1時間早く起きた」(文Ⅰ・2年)

 

「不安な分野の見直しをする程度で、とにかく睡眠時間を確保した。緊張でなかなか眠れなかったが、目を閉じているだけでもリラックスできると思う」(文Ⅲ・1年)

 

「11時半には勉強を切り上げて荷物や電車の確認をすること。いまさらジタバタしてもしょうがないので、寝不足にならないよう12時までには寝よう」(文Ⅲ・1年)

 

試験当日の過ごし方

 

「朝は開門時間よりも早めに試験会場に到着するように移動するといい。電車もトイレもまだ空いているし、早めに教室に入ることで気持ちにも余裕が生まれる。逆に、すでに多くの受験生で埋まっている教室に後から入るのは、何となく緊張してしまう」(文Ⅲ・1年)

 

「試験会場までの移動時間は、自分がスポーツの試合前にいつもしていたように、激しい曲を聞いて闘争心を高めた。スポーツ経験のある人は、『一発勝負』という点で入試と共通するその経験を生かしてみてもいいかもしれない」(文Ⅰ・2年)

 

「教室は暖房が効いており人も多いので、空気が悪い。頭の回転を良くし気分をリフレッシュするためにも、休み時間は少しでも外の空気を吸うようにした」(文Ⅲ・1年)

 

「休み時間は次の試験のことをイメージして頭を慣らした。そうすることで試験開始の合図とともに問題に集中できる。終わった試験の出来については考えないようにした」(文Ⅰ・1年)

 

「試験開始から5分は、時間を気にせずじっくり丁寧に問題を解いた。そうすることで、緊張で浮ついていた心を落ち着かせケアレスミスを防ぐことができた。問題が解けなくても、深呼吸をすることで焦りを抑えた」(文Ⅱ・1年)

 

「周りのことは気にせず、最も集中できる状態で試験を受けることが大事。試験直前にトイレに行きたくなるなど、困ったことがあったら遠慮なく試験監督を呼んで相談しよう」(文Ⅲ・2年)

 

「何の失敗もなく全試験を終えられる受験生などほとんどいないはず。多少出来が悪い教科があっても『どうせみんなできていない』『完璧が要求されているわけではない』などと考えるようにしよう。ポジティブに試験を受けられるかどうかが案外合否を左右する」(文Ⅲ・1年)

 

「その場にいる人間の中で自分が一番だ、というぐらいの強い気持ちを持つことが大事」(文Ⅲ・1年)

 

「試験当日はどうしても周りの人の様子が気になってしまったが、音楽を聞いて自分の世界に没頭することで集中力を高めた。周りの人が自分よりできるように見えるかもしれないが、最後まで自分の力を信じることが大切だと思う」(文Ⅲ・1年)

 

「できない科目があっても『難化しているはずだ』と思い込むのが良いと思う。難易度の感覚は本当に人それぞれなので周りの会話を一切聞かないようにし、1日目終了後は他の受験生と一緒になるのを避けて別のルートで帰宅した」(法・3年)

 

「解けない問題があっても『だったら他にどれが解けるのか』を考え、どんどん他の問題を解くようにした(実際、早大で英語の大問を一つ捨て、東大で世界史第1問を捨てたが、他の問題をどんどん解いたおかげで合格点に達した)」(文Ⅰ・2年)

 

持っていくと便利なもの

 

「解き方マニュアル」(文Ⅱ・1年)

 模試や過去問演習で得た経験を生かし、それぞれの科目の問題を解く上での手順や注意点を自分なりに紙にまとめたもの。試験前に読み、緊張する中これに沿って試験に挑むことで、地に足をつけて問題を解くことができた。

 

「使い古した参考書」(文Ⅲ・1年)

 受験生活で最も愛用した参考書を一冊、お守り代わりに持っていこう。これまで勉強にかけてきた時間と努力は、100%揺るがないもの。試験前に見返すだけで不安を和らげてくれる、心強い味方になるだろう。

 

「使い捨てカイロ」(文Ⅰ・1年)

 朝の寒さは受験生の敵。これを持っていけば冷えがちな指先も温められ、手のかじかみを防ぐことができる。試験中は、かばんにしまえる貼らないタイプが便利だと思う。

 

「体調管理グッズ」(文Ⅲ・1年)

 風邪をひいた受験生もいるので、マスクがあると良い。暖房が効きすぎている場合もあるので、体温調節のしやすい服装をすることも重要。勉強道具も大事だが、まずは試験に集中できるコンディション作りをしよう。

 

「チョコレート」(文Ⅲ・1年)

 試験1日目に食べている人を見かけてうらやましかったので、2日目は買って行った。気分転換に効果的で、力が湧いてくるような気がする。

 

「おにぎり」(文Ⅲ・1年)

 片手で食べられるので、もう片方の手で参考書をめくれる。午前の科目が終わって何も口にしたくないほど落ち込んだとしても、おにぎりは比較的口に運びやすく、最低限の栄養は補給した上で午後の科目に臨める。

 

「音楽再生機器」(文Ⅲ・1年)

 普段から音楽を聞きながら勉強していたので、少しでも普段通りの力を出すために持ち込んだ。休憩時間もキャンパスを散歩しながら好きな音楽を聞いていた。


 試験本番に努力の成果を発揮することも、受験勉強と同じくらい合格に向けて大切なことです。頑張ってきた自分を誇りに思いつつ、落ち着いて最後までやり抜きましょう!

 

 

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