COLUMN 2020年2月28日

【世界というキャンパスで 分部麻里(文・4年)東南アジア編⑧】バンコクでの新生活の始まり

【前回までのあらすじ】

 カンボジア・シェムリアップにあるスパでのインターンシップを終えた。タイでの留学に向け、学生ビザを取るためにラオスへと向かった。

 カンボジアでの滞在の後、タイ・バンコクのチュラロンコン大学に3カ月留学することになっていた。本来ビザは出国前に国内で取得しておくことが多いが、今回は他国での滞在を経た留学だったため、異国の地でのビザ申請となった。カンボジア国内でも申請が可能だったが、条件が厳しく、友人からラオスの方が取得が簡単だと聞きラオスへと旅立った。

 

 異国の地での書類申請は初めてのことだらけで、不備がないか本当に緊張した。定められた時刻にタイ大使館へ行き、許可が出れば翌日にビザを受け取ることができる。無愛想なおじさんに英語で質問され、しどろもどろになりながら回答したので不安だったが、無事許可が出て学生ビザを受け取った。

 

 留学中、東南アジアでもさまざまな国を巡ったが、ラオスは特に好きな国の一つになった。失礼ながら渡航前は「東南アジアの国はどこも似たような感じなのでは」と思っていたが、ラオスはカンボジアとは全く異なる雰囲気で驚いた。カンボジアの人々はかなり陽気で、商売っ気も盛んで街を歩くだけでたくさん声を掛けられる。ラオスでも客引きはあるが、基本的に穏やかでおとなしい人が多い。私はラオスのゆったりした雰囲気が気に入り、留学中の冬休みにも再度訪れた。メコン川に沈む夕日を眺めながらまったりと過ごした時間は、これまでの人生で一番ぜいたくな時間だったのではないかと思う。

 

ラオスに向けて乗り込んだ飛行機。とてもよく晴れた日だったことを覚えている

 ラオスを後にし、バンコクに降り立った。バンコクの都市部はかなり都会で、東京に戻ってきたのかと錯覚するほどだった。到着後すぐ大学が始まった。タイ語インテンシヴのコースで、1日3時間ほど講義があり、タイ語やタイの文化についての講義を受けた。

 

世界遺産の街・ルアンプラバンで見たメコン川。ゆったりとした雰囲気で居心地がよかった

 

 周囲の留学生はアジア圏の学生が多かった。特に驚いたのは、その英語力の高さだ。基本的に母国語と英語ができるのが当たり前、その上でタイ語を習得しに来ていた。個人的に英語に苦手意識を持っていたので、タイ語とともに英語も頑張らなければ、と思いを新たにした。

 

 到着後しばらくはゲストハウスで生活し、その間にアパートを探した。バンコクのアパートは家具付きが多い。審査も厳しくなく、家賃などを大家さんと直接交渉する形式だった。物件に関するブログなどを読んでいるうちに、なんとかアパートが見つかった。大家さんは女性で、私が日本の学生と知ると親切にしてくれ、安心したことを覚えている。新しい生活に慣れようと必死なうちに、バンコクでの日々はあっという間に過ぎていった。

 

【連載記事 世界というキャンパスで 分部麻里(文・4年)東南アジア編】

【世界というキャンパスで】分部麻里(文・4年)東南アジア編① 期待を胸にカンボジアへ

【世界というキャンパスで】分部麻里(文・4年)東南アジア編② 異国の「洗礼」でびしょびしょに

【世界というキャンパスで】分部麻里(文・4年)③ 異国の同僚の気遣いに感動

【世界というキャンパスで】分部麻里(文・4年)東南アジア編④ 現地の歴史の光と影を巡る旅

【世界というキャンパスで 分部麻里(文・4年)東南アジア編⑤】後輩指導で言葉の壁に直面

【世界というキャンパスで 分部麻里(文・4年)東南アジア編⑥】日本と違う?働き方の感覚

【世界というキャンパスで 分部麻里(文・4年)東南アジア編⑦】カンボジアとの別れ


この記事は2020年2月11日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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世界というキャンパスで:分部麻里(文・4年)⑧
キャンパスのひと:中嶋理沙さん(文Ⅲ・2年)

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