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2026年3月8日

【六大学野球2025を振り返る】指揮官はどう振り返るのか 大久保裕監督インタビュー(後編)

 

 この記事は前編からの続きです。前編では昨年の東大野球部の戦いについて、硬式野球部監督の大久保裕監督に振り返ってもらいました。前編をご覧になっていない方はぜひ前編もご覧ください。

https://www.todaishimbun.org/directerohkubo1_20260308

 後編では、チームの現在の立ち位置や来季の展望などについて、引き続き大久保監督に聞きました。(取材・吉野祥生)

 

──新チームをけん引する新4年生はどうでしょうか 

 

 江口直希(工・3年)と佐伯豪栄(工・3年)、前田理玖(文・3年)がリーグ戦では投げているので、先発して5回ぐらいまで試合を作ってもらえるようになってもらえれば大きいですね。松本と二本柱となるように期待しています。この春にしっかり成長してほしいですね。打撃でも門田涼平(文・3年)や竹山直太朗(経・3年)などに期待しています。 

 

──昨秋のフレッシュトーナメントは1勝1敗1分と善戦しました 

 

 こちらが想定した以上の結果でしたね(笑)。1年生のピッチャーが3、4人出ましたが、四球などで炎上することなく、それなりにバッターと勝負できていました。本当に3試合ともすごく良い試合になりました。

 

 特に中根慎士郎(文Ⅰ・1年)や池田剛志(理Ⅱ・1年)は、かなり完成度が高いです。1年生であれだけ投げられるのは大したものなので、2年、3年生と順調に体をしっかり作っていけば、球速も上がっていくと思います。まだ彼らは高校生の体ですが、冬を超えて大学生の体になれば、回転数や伸び、キレも良くなり、そう簡単には打たれないでしょう。彼らが将来のチームの軸になるはずなので、そこを目指して来季も投げてもらおうと思います。投手は怪我や故障が一番怖いので、怪我だけはしないように気を付けてほしいです。 

 

昨秋リーグ戦に初登板した池田。リーグ戦では3連戦を戦うこともあり新2年生の力も必要だ(撮影・宇城謙人)

 

──堀部康平(法・3年)が新チームのキャプテンに就任しました 

 

 彼は野球をよく知っています。出番はあまりありませんでしたが、野球自体をよく知っていて、なおかつ足もあるので、彼の足を生かして勝っていきたいです。一塁手として試合に出て、打席でも出塁してほしいです。キャプテンが先頭に立つと、チームが湧くと思います。 

 

主将に就任した堀部。春季長崎合宿にて(撮影・宇城謙人)

 

──これから春にかけてはどのようなことに取り組みたいですか 

 

 主力の4年生がたくさん抜けたので、その代わりになる選手として誰が出てくるかが大事ですね。穴埋めだけではなく、以前よりも強くなれるように、選手はみんな一生懸命やってくれています。そういう選手がたくさん現れてきてくれることを期待しています。

 

 春の長崎合宿では、神宮球場と同じくらい広い球場を毎日2面使えます。そこをうまく活用して、野球漬けの日々を10日ぐらいみっちり送っていきます。東大球場はどうしても狭いので、特に外野手は合宿で球場のサイズ感を身に付けていきたいところです。 

 

──来季からはDH制が導入されます 

 

 DH制はどこのチームにとっても、打撃の戦力アップになります。相対的に見れば、他チームの方が打つ選手がたくさん出られるので、うまく使うのではと思いますが。でも、うちも打つ方は得意だけど、守備や走塁がちょっと苦手という選手も結構いますから、そういう選手の出番として、せっかくなのでうまく活用できればと思っています。  

 

 投手が打席に立たなくて良いメリットもありますね。ビハインドで追いかけるには、投手に打席が回ってきたら代打で変えないといけません。本当はもう少し投げてほしいところで、代打を出して降板ということはなくなりますね。ある程度投手は予定したイニングで力通り投げてくれれば、投げてもらえる機会が増えると思います。 

 

──今年のチームスローガンは「勝撃(しょうげき)」となりました。東大球場にも貼り出しているのですね 

 

 チームスローガンは選手たちがアイデアを出して、いくつか案がある中から決めました。春季の開幕戦で、(昨季全勝優勝した)明大に勝って衝撃を与えることが目標です。明大戦に限らずとも、とにかく神宮で「ちょっと違うな」という衝撃や、相手チームだけではなくて世間にインパクトを与えられればと目指しています。 

 

 最近はスローガンの掲示をやめてしまっていましたが、スローガンを掲げるからには目に見えないと意識がどうしても薄れてしまうので、掲示を提案したところ、東大球場に横断幕ができました。 

 

 やっぱり春に勝つぐらいではないと、秋でも勝ち点までたどり着けない年がここ数年続いています。秋になんとか勝てたくらいでは、なかなか勝ち点は難しいです。春に勝ちたいというのは、キャプテンの胸の中にもあると思います。 

 

大久保監督は今年で3年目となる。采配にも期待したい(撮影・宇城謙人)

 

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東京大学新聞社では、東大野球部の春季長崎合宿2026を取材しました。併せて以下の記事もご覧ください。

①【硬式野球部】長崎県諫早市で春季合宿を開始 意気込み語る 
https://www.todaishimbun.org/rokudaigakunagasaki_20260223/

②【硬式野球部】オープン戦開幕 初戦は逆転サヨナラ負け
https://www.todaishimbun.org/baseball_20260226/

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