スポーツニュース

2015年7月16日

春の東大スポーツを振り返る(後編)

 春のシーズンを終えた運動部。硬式野球部(東京六大学野球)が連敗を94で止めて4年半ぶりにリーグ戦勝利を挙げると、アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)も10年ぶりに京都大学に勝利した。他にも女子ホッケー部の1部リーグ昇格など、多くのスポーツで活躍が見られた今春を振り返ろう。(中編はこちら

 

 

◇ホッケー部女子

 ホッケー部女子(関東学生2部リーグ)は、春季リーグの2部で過去最高の2位と躍進。6月21日には1部2部入れ替え戦で学習院大学を破り、創立6年目で初の1部昇格を決めた。

 

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写真はホッケー部女子提供

 

 チームの今年のスローガンに「Believe」を掲げたホッケー部女子。「『絶対1部に行く』と自信を持って試合に臨んでいた」と選手らは振り返る。東洋英和女学院大学との初戦を制すと、武蔵大学との第2戦は落としたが第3戦は防衛大学校に勝ち、2勝1敗でリーグ戦を終える。順位決定予選では2部Bプール1位の横浜市立大学に2―1で勝利。1―2位決定戦では武蔵大学に敗れたが、2部2位で入れ替え戦出場を決めた。

 

 1部7位の学習院大との入れ替え戦は、互いに相手の堅守に苦しむ。攻め手を欠いた均衡状態が続き、試合はシュートアウト(SO)戦に突入。主将の山口実花選手(医・4年)がゴールすると、東大はゴールキーパーの田中千尋選手(養・3年)が相手に得点を許さない。勝利を収め1部昇格を決め、秋からの新シーズンで日本代表も輩出する強豪校との戦いに挑むこととなった。

 

 

◇ホッケー部男子

 一方ホッケー部男子(関東学生2部リーグ)は6月21日、1部2部入れ替え戦で東京農業大学に0―8で大敗を喫した。ホッケー部男子は、13年度春季の1部2部入れ替え戦で学習院大学に負けて2部に降格。その後4季連続で2部上位となり入れ替え戦に進出するも、1部昇格を逃し続けている。

 

 

◇自転車部競技班

 自転車部競技班では、浦佑樹選手(工・4年)が6月13、14日開催のロードレースの大学生日本一を決める「第31回全日本学生選手権個人ロードレース大会2015」を制した。レース終盤に集団から抜け出すと最後までリードを守り切り、2位に32秒差をつけた4時間34分16秒の記録で優勝。東大の選手の全国大会優勝は史上3人目で、個人ロードレース大会での優勝は初めてだった。

 

写真4(自転車部競技班).JPG

写真は自転車部競技班提供

 

 

◇軟式野球部

 軟式野球部(東京六大学軟式野球連盟)は春季リーグ戦で2勝7敗1分の最下位に沈んだ。3月23日の法政大学との初戦で5点差を追い付き、第2戦でも明治大学に逆転勝利を挙げる。粘り強い戦いを見せていたが第3戦と第4戦では連敗。第5戦で連敗を止めたものの、第6戦以降は勝利を挙げられないままシーズン終了となった。

 

 一方で、現2年生以下が出場できる阿久澤杯(新人戦)では法政大学、明治大学にいずれもコールド勝ちし決勝進出。早稲田大学に敗れたが2位となり、来季以降の期待が高まる結果となった。

 

(文・石原祥太郎)

 

2015年11月29日 12:00 【記事修正】 「ホッケー部男子は、13年度秋季の1部2部入れ替え戦で東京農業大学に負けて2部に降格」とありましたが、「13年度春季の1部2部入れ替え戦で学習院大学に負けて2部に降格」と訂正しました。直後の「その後3季連続で2部上位となり入れ替え戦に進出」についても「4季連続」と訂正しました。

この記事は、2015年7月14日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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