文化

2022年2月11日

【ひとこまの世界】下北沢までぶらり線路散歩

 

 テストが終わり、春休みが始まった。もちろん遠出を楽しむのもいいが、身近な場所にも楽しみは転がっている。今回は駒場Ⅰキャンパスから下北沢まで歩き、ひとこま=90分で簡単に楽しめる散歩の魅力を紹介する。

 

15:10 いつもなら電車に乗るはずの駅を横目に、線路沿いの道を真っすぐ進む。

 

 

 カフェや美容院などが並ぶ通りを過ぎると踏切が見えてくる。

 

 

 踏切を越えて道なりに。公園や高校が並ぶ道は、線路から離れ、住宅街へと続く。住宅街を少し進めば、再び線路と合流だ。坂道になっており、土を盛られた線路を電車が通る景色はなんだかノスタルジックな感じがする。

 

 

15:25 池ノ上駅に到着。

 

 

 線路沿いに細い道を見つける。通っても大丈夫なのかと不安になるが、建物の出入り口が並んでいるので問題ないようだ。ただ歩くだけでも楽しいが、せっかく今まで線路沿いを歩いてきたので、今回はなるべく線路の近くを歩くという縛りを設けることにしよう。

 

 線路と道を隔てる柵は低く、簡単に乗り越えられそうなくらいだ。電車が真横を通過するのは怖いような面白いような、と思いながら道を進む。

 

 

 幸か不幸か今回は電車が通ることはなかった。線路は途中から高架になっているので線路沿いを進むのは断念。右にずれると坂道がある。電車に乗っていると意識することは少ないが、駒場周辺は起伏の激しい場所なのだと改めて実感する。

 

 坂道を下り、信号を渡るとカフェが見えてきた。

 

15:35 雑居ビルの2階にあるkate coffeeというカフェに。

 

 

 普段なら絶対に一人では入らない、隠れ家感あふれるおしゃれな雰囲気が漂うお店だ。春休みが始まったという高揚感も手伝い、思い切って入店する。店内には記者と同じ男性の一人客もいて少し安心。壁には絵画や本が並べられ、少し暗めな照明の落ち着いた空間で、いるだけでおしゃれな大人になったような気がしてくる。

 

 

 頼んだのはブレンドコーヒーとチョコパフェ。午後の休憩にはぴったりなメニューだ。温かいコーヒーと冷たいチョコレートアイスのバランスがちょうどいい。春休みになったら読もうと思っていた本を読みながら、優雅な時間を過ごした。

 

 

16:25 会計を済ませ、店を出る。予定よりも長居してしまった。このまま歩いて大学に戻るつもりだったが、時間がないので電車に乗って帰ることに。疲れたらすぐ電車に乗れるというのも、駅沿いを歩く散歩の魅力なのかもしれない。興味を引かれる服屋や雑貨屋が立ち並ぶ中、また行ってみようと思いながら足早に商店街を通り、駅に向かう。

 

16:30 下北沢駅に到着。

 

 

 電車に揺られ、駒場東大前駅へと帰る。いつもはスマホを眺めてばかりで窓に目を向けることはなかったが、今日は自分が歩いてきた道が気になって窓の景色をじっくり眺める。知っている道でも、散歩してみると新たな発見があったなと振り返った。

 

16:40 忘れないうちに記事を書いてしまおう。集中するには駒場の図書館が一番だ。【佐】

 

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