文化

2023年12月18日

【ひとこまの世界】駒場での優雅なひととき 旧前田家本邸を訪ねる

 

 外はすっかり寒くなり、冬の訪れを感じる。散歩にも適したこの季節、90分の空きコマにキャンパスの外に出てみてはいかがだろうか。今回は駒場Iキャンパスから徒歩5分、旧前田家本邸洋館に行ってきた。

 

15:10 駒場Iキャンパス西門から出発。普段は使用することが少ないため、なんだか新鮮だ。右に曲がって目的地に向かう。

 

15:15 駒場公園東門に到着。厳かな雰囲気が漂っている。駒場公園はキャンパスマップ内にも名前が載っているほど近いが、意外と訪れたことがある人は少ないのではないだろうか。

 

東門へと続く道

 

15:20 門をくぐるとすぐ、旧前田家本邸の和館が眼前に現れる。1階は休憩所として開放されており、日本庭園の見物もできるそうだ。寄りたい気持ちはやまやまだが、時間がない。目的の洋館は午後4時には閉まってしまう。

 

15:25 旧前田家本邸洋館に到着。この洋館は旧加賀藩の藩主前田家第16代当主・前田利為侯爵が1929年に建設したものだ。元々前田家本邸は本郷に所在していた。東京帝国大学の敷地拡張に伴い土地を交換し、駒場の地に移転した。ここで東大の名が出てくるとは驚きだ。

 

草はら広場から見た旧前田家本邸洋館

 

15:30 建物内に入る。公開されているのは1階と2階。洗練された内装で、他の見学者もみな上品。まるで自分まで格調高い人間になったような気分だ。

 

 廊下には赤いカーペットが敷かれ、踏み心地からその高級さがうかがえる。ステンドグラスやシャンデリア、ソファはまさに物語に出てくる洋館そのものだ。連れ立ってきた友人も「映画のロケーションに最適だ」と興奮気味に語っていた。ゆっくり見学したかったが、閉館時間を迎えてしまった。和館も閉まってしまったので、残った時間は駒場公園で過ごすことにしよう。

 

16:05 草はら広場で横から洋館を眺める。正面から見るのとはまた違った良さに気が付く。

 

草はら広場

 

16:30 駒場公園を去る。

 

 心残りは和館が見られなかったことだ。もうすぐ冬本番。雪の積もった和館の日本庭園はきっと美しいだろう。この冬に訪れてみてはいかがか。【海】

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