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2022年5月30日

アイデアを壊して創る空間 TEDxUTokyoが6月12日に安田講堂で開催

 TEDxUTokyoが5年ぶりに帰ってくる。TEDは、”Ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)”のコンセプトに沿って、多様な背景を持つ人々の持つアイデアを発信してきた講演イベント。東大を会場とするTEDのローカルイベント・TEDxUTokyoは、2017年の開催が最後となっていた(2017年開催時の様子を伝えた記事はこちら)。今回、6月12日に開催される本イベントに向け準備を進めるTEDxUTokyo実行委員会に取材。イベントをより楽しめるようになる見どころや、開催に懸ける思いを聞いた。

(取材・清水琉生)

 

アイデアをシェアして、自分が変わる

 

 TEDxUTokyoのトークイベントは、今回で通算6回目の開催となる。50人程度の学生メンバーからなる実行委員会が登壇者の募集から広報、内部の運営までのチームに分かれて全ての運営を担う。

 

今回のイベントのキービジュアル

 

 今回のイベントのテーマは“Patchwork”。団体として掲げている”The Power of Ideas, The Power of UTokyo”の理念の下「スピーカーと参加者のアイデアの架け橋を作ることで、東大に眠っている大きな可能性と新しい未来を創り出すエネルギーを引き出したい」と代表の高野広海さん(工・3年)は語る。東京大学大講堂(安田講堂)にてTEDトーク(講演パート)が行われるOn-Stage Session、工学部2号館でのワークショップなどが開かれるOff-Stage Sessionが交互に3回ずつ行われる。3回のOn-Stage Sessionには順に「破く」、「継ぐ」、「問う」というテーマがある。初めの「破く」では既成概念を壊すアイデアの共有、「継ぐ」は得られたアイデアを組み合わせる時間に、そして最後にそれまでの流れで出来つつあったものを更に「問う」という構成になっている。

 

 Off-Stage Sessionにも「wander」、「ponder」、「alter」というテーマがある。こちらでは食事の時間に限らずさまざまな団体、個人によるワークショップ、エキシビジョン、パフォーマンスが行われる。学生団体UT-BASEによる課題解決型ワークショップ、ピン芸人九月さんによるネタ作りワークショップ、ストリートダンサーのJin-Zoこと吉村健志さん(文Ⅲ・2年)によるパフォーマンスなど、各セッションで異なった盛り上がりが期待される。

 

当日のタイムライン。各セッションごとに異なったテーマがある

 

 今回の登壇者は以下の11人。登壇順は「当日のお楽しみ」だが、一見すると意外かもしれないテーマで登壇する人もいるといい、意識して見てほしいとTEDxUTokyo実行委員会は強調する。

 

  • 榎戸輝揚:理化学研究所・理研白眉研究チームリーダー
  • 樋泉侑弥:株式会社Bonchi代表取締役社長
  • 庭田杏珠:東大教育学部3年
  • 三間瞳:映画プロデューサー
  • 鳴海絋也:東大大学院工学系研究科特任講師
  • 木許裕介:指揮者、エル・システマジャパン音楽監督
  • 森下有:東大生産技術研究所特任講師
  • 三宅陽一郎:ゲームAI研究者
  • 原研哉:デザイナー
  • 竹村眞一:京都芸術大学教授、Earth Literacy Program代表
  • Paola Bellucci Ortolan:デザイナー・社会活動家、Ninguèm Mexe Comigo創始者

 

 無印良品のアートデザインを手掛けるなど、多岐に渡り活躍するデザイナーの原研哉さんをはじめとして、「平和教育の教育空間」を探究する東大の3年生である庭田杏珠さんなどが登壇する。「トークを通して得られる多様で普遍的なアイデアを自分で持ち帰り、自分なりにどう活用するかをぜひ考えてほしい」と登壇者の選定などを担当した後藤大毅さん(早稲田大学・3年)は語る。

 

 「破く」、「継ぐ」、「問う」をテーマに三つに分かれるOn-Stage Session。それぞれで司会及び登壇者との掛け合いを行うステージホストが変わる。スピーカーとしても登壇する鳴海絋也さん、東大在学中に教育サービスを企業した五百旗頭アレンさん(経・4年)などが担当する予定となっている。

 

楽しい団体だからこその熱量

 

 5年ぶりの開催へ踏み切った代表の髙野さんは「昨年の夏に開催を思い付き、まだ顔を見たことない人にまで影響を与えられる機会を作りたいと考えるようになりました」と話す。

 

 広報担当の藤本夏輝さん(文Ⅰ・2年)は、東大にいる多様な人々の交流の場を作りたいと兼ねてから考えていた。「TEDxUTokyoが行う活動自体が魅力的なので、できるだけ多くの人に活動が届いてくれれば」

 

 登壇者の選定に携わった後藤さんは「人の好奇心はすごいです。TEDはスピーカーが持つアイデアと熱量に圧倒される」と、50人以上のスピーカー候補者への取材を通して登壇者を決定したトークセッションの魅力を語る。

 

 TEDxUTokyo実行委員会も刺激的で熱量が高い。個々人の魅力がPatchworkになった素晴らしいイベントが待ち受けていることは間違いないだろう。

 

TED実行委員会の皆さん。左上から反時計回りに藤本さん、高野さん、後藤さん、取材担当清水

 

<開催概要>

日時 

2022年6月12日 10:30〜19:30(9:30受付開始)

場所

On-Stage Session:東京大学本郷キャンパス 東京大学大講堂(安田講堂)

Off-Stage Session:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館

 

<参加者募集に関して>

 参加費は高校生以下2000円、大学生・大学院生3500円、その他8000円(飲食費含む)。「飲食費のみならず当日貰えるTEDxUTokyo関連のグッズなどもあるため、値段以上の価値があることを踏まえて応募してほしい」という。6月5日(日)まで一般参加者を募集中。チケット販売はこちら

 

<関連リンク>

◆ 公式ウェブサイト:https://tedxutokyo.com/2022/main/jp/

◆ 当イベント特設ウェブサイト:https://tedxutokyo.com/2022/patchwork/

◆ 公式Instagram:https://www.instagram.com/tedxutokyo/

◆ 公式Twitter:https://twitter.com/TEDxUTokyo2022

◆公式Facebook:https://www.facebook.com/tedxutokyo/

◆ 公式note:https://note.com/tedxutokyo/

 

<お問い合わせ>

◆ Email:info@tedxutokyo.com

 

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【記事修正】

2022年5月31日午前0時36分 3枚目の写真のキャプションの「時計回り」を「反時計回り」に修正しました。

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