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2018年3月10日

18年度前期日程試験3014人が合格 理科で最低点大幅低下、文科は昨年度並み

 2018年度入学試験(前期日程・外国学校卒業学生特別選考)の合格者が10日正午ごろ、東大のウェブサイトで発表され、前期日程で3014人、外国学校卒業学生特別選考で40人が合格した。同日午後0時45分ごろには本郷キャンパス法文1号館と法文2号館の間で合格者番号が掲示された。

 

番号を見つけて抱き合う受験生ら(撮影・石沢成美)

 

 

 正午過ぎ掲示を見に来た受験生らの列は正門から法学部4号館まで達していた。受験生は番号を見て歓声を上げた。復活が期待された東大構内での胴上げは本年度も禁止された。禁止理由を東大の担当者は本日の記者会見で「学生および来られる方々の安全を優先するため」と述べた。

 

 

 昨年度文Ⅱ・Ⅲ以外で上がった合格者最低点は、理科の全科類で昨年度を15点以上下回るなど大幅な下落が見られた。文科は高い順に文Ⅰで355.0点(550点満点、以下同様)、文Ⅱで350.6点、文Ⅲで343.6点で、昨年度とほぼ変わらなかった。理科は高い順に理Ⅲで392.3点、理Ⅰで319.2点、理Ⅱで311.0点だった。4年連続で理Ⅰが理Ⅱより高かった。

 

 全科類での合格者最高点は理Ⅲの489.3点で、昨年度より7.2点上昇。全科類での合格者最低点は理Ⅱの311.0点で、昨年度比24.4点減と大幅に下落した。文Ⅰ・Ⅱ以外の科類で昨年度を下回った。

 

 合格者平均点は文科では高い順に文Ⅰで381.1点、文Ⅱで373.0点、文Ⅲで364.0点。理科では高い順に理Ⅲで418.4点、理Ⅰで351.8点、理Ⅱで336.2点。全科類で昨年度を下回った。

 

 

 本年度復活した理Ⅲ志望者を対象とする面接の有効性について、東大は会見で「医療者としての適性を持つ学生を獲得できたと考えているが、効果については追跡調査をする必要がある」と回答した。面接の内容を理由とする不合格者の有無は「回答できない」とした。


この記事は、2018年3月10日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を掲載しています。

 

 

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