INTERVIEW / FEATURE 2017年7月1日

「世界が広がる場所」 TEDxUTokyoを7月16日に安田講堂で開催

 TED。その映像が英語教育の現場などでも多用され、今やいわずと知れた存在になりつつあるこの講演イベントは、1984年に開始して以来“Ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)”のコンセプトに沿ってさまざまなアイデアや新技術などを発信し続けてきた。2009年にはさらなるアイデアの発信を目指してTEDから公式ライセンスを受けたローカルイベントであるTEDxが開始。東大の知と外部の知の交流、「知の発信と創造」を目的に2012年に日本初の学生主体TEDxイベントとして開始したのがTEDxUTokyoだ。今回、7月16日に開かれる本イベントに向け準備を進めるTEDxUTokyo実行委員会を取材し、今年の見どころなどを聞いた。

 

(取材・高橋祐貴 撮影・石井達也)

 

交流の場としてのTEDxUTokyo

 

 今年で5回目を迎えるTEDxUTokyoのトークイベント。その全てを運営する実行委員会では、30~40人のメンバーが登壇者募集や広報、内部管轄など九つのチームに分かれて準備を進めている。約6割を占める東大生に加え、東京芸術大学をはじめとする他大学のメンバーも多い。特に今年は芸大生が今までよりも深く関わっており、これまでは半ば外注状態だったデザイン面などでも力を入れているという。そんな彼らの作品の一つが、今年のテーマのロゴデザインだ。

 

 

 今年のテーマは「see・saw」。ここには、遊具のシーソーのように参加者が互いに互いを高めあって欲しいという思いと、イベントで見る(see)ものが、イベント後に昔見た(saw)過去のものになっても、そこで得たものが生かされるようになってほしいという願いが込められているという。さらに「シーソーが人と人とが一緒になって楽しむ遊具であるという点が、TED、そしてTEDxが実際に足を運んでもらってスピーカーの方や他の参加者と交流するものであるという点でも通じている」と代表の奥部諒さん(学際情報学府・修士1年)。毎回全てのコンテンツに力を入れているが、今回は特に交流に重きを置いているそうだ。

 

 

 そんなテーマを意識して開催される本番は、さまざまな分野で活躍する登壇者のトークセッションと、ブレイクタイムのワークショップ、終了後のレセプションパーティーなどで構成される。

 

当日の流れ(予定)

10:30 開場

11:00-12:50 第1セッション

12:50-14:30 ランチブレイク

14:30-16:05 第2セッション

16:05-16:45 ブレイク

16:45-18:05 第3セッション

18:05-18:30 クロージングセッション

18:30-20:30 レセプション&展示会

 

 今回の登壇者は以下の9人。

  • 浅川純:東京大学博士課程・小型衛星エンジニア
  • 岡部洋一:放送大学教養学部・学生
  • 小林章:モノタイプ社タイプディレクター
  • 寶船:阿波踊りエンターテイメント集団
  • 舘知宏:東京大学大学院総合文化研究科助教
  • 田中みずき:銭湯ペンキ絵師
  • 中里龍造:DAYDREAM THEATER主催・ディレクター・シネマトグラファー
  • 南谷真鈴:世界七大陸最高峰日本人最年少登頂記録保持者
  • 村井純:慶應義塾大学環境情報学部長・教授

 

 MacやiPhoneなどでよく使用されるヒラギノ明朝などのフォントを作成した世界的なフォントデザイナー・小林章さんをはじめとして、研究者、パフォーマー、クリエイターなどが、普段触れられることのないそれぞれの世界を提示する予定だ。トークセッションの司会や登壇者との掛け合いを担当するステージホストは、ミス東大2016の篠原梨菜さん(法・3年)他が務める。トークセッションに加えて、ブレイクやレセプション中のワークショップや展示で登壇者とオーディエンスが交流する機会も多くあるという。

 

昨年参加者の交流(写真はTEDxUTokyo実行委員会提供)

 

 さらに、今回の見どころはコンテンツだけではない。レセプションでの食事や、建築学科の学生を含むメンバーが注力した会場の空間デザインも注目点だと奥部さんは語る。「ぜひ安田講堂の空間デザインを見て、驚きの声をあげてもらいたい」

 

昨年の安田講堂の会場デザイン(写真はTEDxUTokyo実行委員会提供)

 

「だまされたと思って来てみてほしい」

 

 広報担当の佐藤拓夢さん(文Ⅱ・2年)は、オーディエンスとして昨年参加し、感銘を受けて運営チームに加わったという。「TEDは知的に素直になれる場所です。東大でもこういうことをやっているんだ、ということを外部の人にもっと知ってもらいたい」

 

 日本全国のTEDxイベントを回った経験のある代表の奥部さんは、「もともとTEDや英語に興味があって来る人もいるが、誘われてよく分からないまま来る人も多い。そういう人たちほどイベントで刺激を受けて見違えるようになる。自分の世界を広げることができるのがTED、そしてTEDx。ぜひ一度だまされたと思って、3000円の飲み会に行くくらいの気持ちで参加してほしい」と語った。人生を変えるかもしれない究極の“遊具”に注目だ。

 

<開催概要>

日時: 2017年7月16日(日)11:00-20:30

場所: 東京大学本郷キャンパス安田講堂

 

<参加者募集に関して>

参加費:学生:¥3,000、社会人:¥8,000、高校生以下:無料(飲食費含む)

 支払いは当日受付も可能だが、その場合は参加費が学生¥4,000、社会人¥9,000となる。尚、参加費はレセプション料金として徴収され、安田講堂内のコンテンツについては無料としている。しかし、交流あってこそのTEDxなので是非レセプションにも参加してもらいたい。

 8日(土)まで一般参加者を募集中。特設ウェブサイトより応募可能。

 

<団体概要>

◆ 団体名:TEDxUTokyo 実行委員会

◆ 公式ウェブサイト:http://tedxutokyo.com

◆ 当イベント特設ウェブサイト:http://tedxutokyo.com/2017seesaw/

◆ 公式Facebook:https://www.facebook.com/tedxutokyo/

◆ 公式Twitter:@TEDxUTokyo

 

<問い合わせ>

◆ Email:office@tedxutokyo.com

◆ TEL:080-6143-8492

 

昨年の様子はこちら

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