ニュース

2022年4月25日

【新入生アンケート2022 ③進路】「就職に不安」54%だが 昨年から6ポイント減

 

 東京大学新聞社は3月28日〜4月1日、東大の全新入生を対象にアンケートを実施し、313人から回答を得た。アンケートは毎年新入生の入学時期に行っており、受験や大学生活、進路への意識や社会問題への賛否などを質問している。昨年との比較などから、今年の傾向を分析した。(本文中の割合は小数第1位を四捨五入)(構成・松本雄大)

 

科類別の進学希望先

 

 進学希望先(学校推薦型選抜での入学者は内定進学先)を尋ねると、文Ⅰは法学部(86%)が昨年から5ポイント増加し、教養学部(2%)は8ポイント減少。文Ⅱは経済学部(95%)が昨年から3ポイント増加した。文Ⅰ、文Ⅱともにそれぞれ法学部、経済学部以外の学部(未定含む)が0〜7%程度で、大多数が法学部、経済学部への進学を希望していると明らかになった。文Ⅲは教養学部(23%)が昨年から6ポイント増加。その他の学部では0〜3ポイント程度の増減となった。理Ⅰは工学部(68%)が昨年から6ポイントの増加、理学部(21%)が6ポイントの減少。理Ⅱは農学部(20%)が5ポイント減少した。

 

 学部・学科選びで重視するものは、95%の新入生が「自分の興味」、30%が「就職の強さ」、12%が「研究成果」を選んだ。「男女比」は3%、「人気の高さ」は2%と低かった。

 

 

大学院

 

 大学院進学について、修士・博士課程いずれかに進学したい新入生は49%で昨年からほぼ横ばい。文系は20%、理系は74%が修士課程または博士課程に進学したいと回答し、文系は42%、理系は3%が大学院に進学するつもりはないと回答した。博士課程に進学したい新入生は13%で昨年から3ポイント増加した。

 

 

卒業後の進路

 

 学部卒業後または大学院修了後に希望する進路として、54%が「民間企業」、32%が「研究職」、28%が「公務員」を選び、昨年通りの順番となった。「未定」は17%で、昨年から8ポイント減少した。

 

 

将来への不安

 

 将来について不安に思うものを尋ねると「就職」が54%と最多だが昨年からは6ポイント減少した。続いて「後期課程への進学」が41%、「結婚」が37%、「収入」が35%。「不安はない」は15%で昨年から4ポイント増加した。

 

 

*アンケート実施要項

 アンケートにはGoogleフォームを使用。3月28、29日の諸手続や30日、31日のプレオリ(新入生向けのオリエンテーション)で新入生にフォームにアクセスできるQRコードを掲載したビラを配布し、回答を呼び掛けた。

 

【連載】

【新入生アンケート2022】①受験 共通テスト難化、「予想したが想像以上」67%

【新入生アンケート2022】②大学生活 オリエンテーション制限、5割が「不便感じない」

 

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る