キャンパスライフ

2022年4月7日

【新入生必見!】東大履修虎の巻 最適な履修の組み方は?対面授業を知る先輩が伝授

 

 新型コロナウィルス感染症の影響で、授業がオンライン・対面併用になってから2年。本年度は3週目以降全面対面となり、いよいよキャンパスライフが幕を開ける。ところが履修計画に当たって、対面授業に詳しい先輩は2、3年生にはいない。戸惑う新入生のため、対面授業を経験した2019年入学の学生(取材当時新2年)の経験談を公開する。履修の組み方、授業形式への対応方法、それぞれの授業への感想、情報の入手方法などを掲載。必修の多い1Sセメスター(学部1年の上半期)だけではなく、より自由度の高い1Aセメスター(学部1年の下半期)の履修を組む時に考慮すべきことについてまで、四つの科類の経験談をまとめた。

 

文科Ⅰ類:必修と語学に集中

 

 1Sは語学などの必修や法・政治などの準必修が多く、選択できる授業は多くありません。クラスの先輩から「課題が重い初年次ゼミナールとALESAを同じセメスターに履修しなければならないから余裕がない」と言われたこともあり、週14こまにとどめました。

 

 一方で語学は必修の一列、二列の学習をスムーズに進められると聞き、週2回授業がある初修外国語のインテンシヴを履修しました。丁寧な指導で集中して学べたため、簡単な会話もできるようになり、履修して良かったと思っています。文系の場合、クラスで受ける初修外国語の演習や既習外国語とは別にL系列の任意の単位が二つ必要になる点を忘れがちですが、インテンシヴの履修でこれらの単位を取得することができました。

 

 授業や履修の情報はシラバスの他にクラスの先輩や逆評定から得ることも多かったです。最終的にはガイダンスに行って履修するかどうか決めました。また朝早く起きるのが苦手なため、1限の授業はなるべく履修しないように注意しました。1Sは必修や準必修が多いため、自分の興味を大事にするとともに、成績評価の方法を考慮して慎重に履修を組むと良いと思います。

 

文科Ⅲ類:自分の興味に従って

 

 進学選択に必要な単位を確認し、系列が偏らないように履修を組みました。最初はシラバスと『逆評定』(授業ごとに単位の取りやすさなどを学生が評価する冊子)で興味を持った授業に出席しましたが、合わないと感じることも。そのときはシラバスで同じ曜限の授業を改めて探しました。こうして見つけたのが表象文化論です。実際に聞くと非常に興味深く、後期課程でも表象文化論を学びたいと思いました。偶然の出会いがあるかもしれないので、受けられる授業がないか探し続けてみてください。イタリア語も学びたかったのですが、1Sは必修の語学の授業の負担が大きいので1Aから履修することにしました。

 

 総合科目は興味があるものを選び意欲的に取り組めた反面、基礎科目の勉強がおろそかになり点数も振るいませんでした。中でも必修科目は追い出しができないので要注意です。

 

 文Ⅲは美術論や教育臨床心理学など人気の授業を集団で取ることが多い印象があります。しかし私は同じクラスの友人や文系の学生が他にいなくても興味のある授業を履修していました。人任せにせず自分で勉強しようという意識が生まれ、1人で受けた授業の方が成績も良かったです。周りに流されず、自分が本当に取りたい授業を取ることを勧めます。

 

理科Ⅰ類:空きこま意識して

 

 シラバスを見て少しでも興味を持った授業はガイダンスに足を運びました。必修が多いという理科類の特性上、1Sでは自由に選べる科目は三つか四つではないでしょうか。文系の科目も履修しようと考えましたが、理科類には社会科学や人文科学といった文系の選択必修科目は用意されていません。文系科目を履修したい場合は総合科目から選ぶことになります。

 

 1Sでは週15こまを履修。全体を通しては「早く大学に来て早く家に帰る」方針の下、空きこまが少なくなるよう履修を組みました。3限が必修の日は1、2限に行われる科目を取り4限以降は空けておく、といった具合です。ただ、ALESSなど課題の多い授業がある人は、課題をこなす時間に充てるため意識的に空きこまを設定する、という方法も有効でしょう。

 

 入学当初は経済を勉強したいと考え、経済学部進学を検討していましたが、現在では1年次12月の理学部ガイダンスを聞き、天文学に引かれています。進学する学部を決める上でも、それぞれの学部に関係のある授業を実際に見てみることが確実です。少しでも興味のある分野があれば1S、1Aなどできるだけ早い段階で授業を取るのをお勧めします。

 

理科Ⅱ類:必修・選択共に手抜かず

 

 理Ⅱ・Ⅲは1Sの必修が23単位あるので、自由に選べるのは三つかターム制のものを一つ含めて四つまでです。

 

 理科の特徴は必修の多さです。必修は、総合科目と異なり、追い出し不可能で点数を塗り替えられません。進学選択を真剣に考えている人は、選択科目に力を入れつつ必修で手も抜かない要領の良さが求められます。

 

 私は、当初興味のあった政治や経済の授業を取ろうと思っていました。しかし、大学の授業がどのようなものか分からなかったため、知名度があり、同じクラスの履修人数が多い授業を選択しました。振り返るとこの判断は得策ではなかったと思います。そのうち「人間行動基礎論」は元から関心があった脳科学や認知科学の研究の最先端を学べて興味深かったものの「基礎化学」と「基礎統計」は特に関心はなく、授業に行くモチベーションが続きませんでした。結果的にこの2科目は思うように点数が取れませんでした。

 

 やはり興味関心がある授業を選択しましょう。その方がやる気が保たれ、結果的に点数に結び付くことが多いです。履修したい授業についていけるか不安な人はメールなどで教員に相談してみるのも手です。

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit




TOPに戻る